禁煙外来のご案内

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はじめに
病気・結婚・出産などの強いきっかけがあり、薬剤などの補助もなく禁煙ができる方もいらっしゃいますが、多くの喫煙者の方々は、自分の意思だけで禁煙することは大変難しいようです。健康に害があるとはわかっていてもやめられない、人間ならではのジレンマがここにあります。
喫煙者の大半は、何かのきっかけで一生涯のうちに何度か禁煙を志すことがあるそうです。しかし、一度どっぷりと喫煙の「うまさ」に浸かってしまうと、そう簡単には禁煙できないのが現状です。この原因には、タバコの持つ精神的依存性だけではなく、タバコに含まれているニコチンによる肉体的依存の影響があると考えられます。
禁煙のメリット
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- 即効性のある効果
- 20分後:血圧・脈拍が正常化
- 12時間後:一酸化炭素濃度が正常化
- 2-12週後:血液循環が改善
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- 長期的な効果
- 1年後:心臓病リスクが半減
- 5年後:脳卒中リスクが非喫煙者と同等に
- 10年後:肺がんリスクが半減
治療全体の流れ
2006年から、健康保険などを使って禁煙治療が受けられるようになりました。
健康保険などを使った禁煙治療では、12週間で5回の診察を受けます。
初回の診察では、喫煙状況などから健康保険等で治療が受けられるかをチェックします。2回目以降の診察では、禁煙補助薬の処方を受けるほか、息に含まれる一酸化炭素(タバコに含まれる有害物質)の濃度を測定したり、禁煙状況に応じて医師のアドバイスを受けることができます。

保険診療による定期的なフォローアップについて
保険適用の禁煙治療では、12週間の治療期間中に計5回の診察が必要です。
| 診察時期 | 内容 |
|---|---|
| 初回 | 禁煙治療の開始、薬の処方 |
| 2週間後 | 禁煙状況の確認、副作用チェック |
| 4週後 | 治療効果の評価、薬の調整、禁煙継続のサポート |
| 8週間後 | 治療効果の評価、薬の調整、禁煙継続のサポート |
| 12週間後 | 治療終了時の評価 |
※定期的な受診は保険診療の条件となっています。
禁煙外来にかかる費用について
12週間の禁煙治療を3割自己負担(保険適用)で受診した場合約1万3千円~2万円ほどです。
また卒煙することで健康な身体はもちろん、気分の爽快感やたばこに費やしていた時間やお金などいろいろなものを得ることができます。



























