ABC(胃がんリスク分類)検診のごあんない
ABC検診は、胃がんの早期発見につながります。
予防医療としてのがん対策が推進されています。
ABC検診(胃がんリスク分類)とは?
ABC検診(胃がんリスク分類)とは、血液検査でピロリ菌に対する抗体と、胃の炎症や萎縮の度合いを反映するペプシノーゲンを測定し、その組み合わせから胃がん発生のリスクを分類し評価する検診です。※胃がん発見には画像診断による二次精密検査が必要です。
ピロリ菌とは?
ヒトの胃粘膜に棲み、胃の炎症を起こす菌です。通常、胃の中は強い酸性を保ち菌は棲めませんが、ピロリ菌は特殊な酵素(ウレアーゼ)によってアンモニアを産生し胃酸を中和することで、強い酸性の胃の中でも生息が可能です。
ペプシノーゲンとは?
胃粘膜の炎症と萎縮の状態を反映します。ほとんどが胃内に分泌されますが、1%が血中に漏れ出るため、血液検査で萎縮性胃炎を同定することができます。
- ※ABC検診(胃がんリスク分類)は胃がんを診断する検診ではありません。
- ABC検診は現在から将来の胃がんリスクを評価する検診であり、ABC検診で胃がんが見つかるわけではありません。胃がん発見のためには、画像診断による二次精密検査が必要です。
対象者
京都市内に住民登録があり、各年につき12月31日までに、35歳、40歳の各年齢に到達する方(どちらか1回のみ)。ただし、過去に京都市が実施する胃がんリスク層別化検診を受診した方を除きます。また、下記に該当すれば対象外とします。
- ①過去に「胃がん」と診断された方。
- ②過去に「胃切除手術」を受けたことのある方。
- ③過去に「ヘリコバクタ・ピロリ菌」を除菌したことのある方。
- ④現在「胃潰瘍や十二指腸潰瘍」で治療中の方。
- ⑤現在「腎不全」の治療中または経過観察中の方。
検査内容
ABC検診(血液検査):「ヘリコバクタ・ピロリ菌への感染の有無」を調べるピロリ菌検査と「胃の粘膜の状態」を調べるペプシノゲン検査の2つの検査の組み合わせにより,胃がんに罹るリスクを判定します。
受診料金
500円
受診方法
診療時間内にお越しください。お電話、ご予約などは不要です。
ABC検診に関する詳しい情報は京都市情報館のページにてご確認ください。